洪水が度々起こる 四万十川の絶景 沈下橋 ~高知県~

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以前から憧れていた、最後の清流と言われている高知《四万十川》を 平成31年4月28日に訪れました。

四万十川は、なんと196kmを南下して流れる、四国最長の大河です。

四万十川で屋形船に乗船

自分は観光屋形船に乗船して、静かな川を30分程遊覧しました。
あいにくの曇り空だったため、青い空 青い四万十川 とはいきませんでしたが。
ゆったりとした川の流れと、緑の山々 は満喫できました。
初夏には、このあたり、蛍が舞うそうです。

 

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四万十市がある下流は水量が多く、ゆるやかで、日本とは思えないような大河です。

 

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河原で遊んでいた人もいました。
のどかです。

この川は、やがて太平洋へと注ぎ込みます。


屋形船の船頭さんの話によると
四万十川流域は台風の通り道で、豪雨地域です。
こんなに川幅が広くても、台風の際には、度々水があふれるそうです。
近年 堤防工事 護岸工事により、被害は減りました。

それでも、今なお、大雨のシーズンには橋が沈むそうです。
確かに、川の両岸の木が、約10メートルくらい斜めになっていました。
そこまで水位が上がったのでしょう。

資料によると、

平成9年(1997)9月16日、あの台風19号による被害は

半壊・床上浸水81戸、床下浸水45戸、浸水面積356ha。とのことでした。

 

四万十川の沈下橋


私達は、高瀬の沈下橋を渡りました。

四万十川に架かる沈下橋のなかで3番目の長さです。

昭和48年に建設
全長は 232.3m
幅員は 3.4m  狭いですね


風情のある可愛い橋です。
なぜこんなにあっさりとした橋なのか?
欄干がありません。
橋の幅が狭く、普通自動車がゆっくり通れる程度。
気を付けないと、本当に川へ落ちます。
なぜこのような危ない橋? 

 

「沈下橋」とは、増水時に水面下に沈んでしまうつくりになっている橋のことです。

通常の橋より路面が低いため水面が近く、構造も簡単で工事費が抑えられるメリットがあります。

そして、この沈下橋の大きな特徴が、「欄干(手すり)がない」ことです。

欄干があると 増水時

水の抵抗が増えるし、
流木等がひっかかって

橋が壊れやすいため あえて欄干をつけないのです。


四万十川流域で暮らす人々は、昔から度々川が溢れるので、橋が水中に「沈下」することを受けいれています。

水があふれることを想定して、ガツガツしないで生きていく地域の人々の知恵、穏やかな性質を感じます。
四国の皆さんは、お遍路さんにやさしい、お茶やおにぎり等でもてなす とよく聞きます。

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 高瀬の沈下橋 を船から見上げた景色です。
ゆっくり車が進んでいきます。
もちろん車通しのすれ違いはできません。
っていうことは、向こう岸を見て、対向車がこないことをしっかり確認してから渡っているのでしようね。?

一方通行では、なかったように思います。

 

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 沈下橋を歩いてみました。
写真撮影に夢中になったりしたら、気を付けないと、本当に川へ落ちますから。

こういうのどかな風景 自然に溶け込んでいて、人々の暮らしが感じられる景色 大好きです。

生活するうえでは、不便も多々あるでしょうが。
残していってほしい日本の景色です。