さくらももこさんが書かれた 「ちびしかくちゃん」 ってご存知ですか?
登場人物は「ちびまる子ちゃん」と同じですが、ますますクセが強い というか、心根が悪い人ばかりです。
設定は小学生ですが、大人の社会を斜めに観察している風があります。
特にたまちゃんの変わり方が凄いです。
「ちびまるこちゃん」に出てくるまるこの親友たまちゃんは、おっとりして優しい子ですね。今時珍しい、癒されキャラです。
「ちびしかくちゃん」に出てくるだまちゃんは、一見いい人そうで、人の不幸をコッソリ喜んでいます。ヒーッ!
さくらももこさんも、そういうものを書きたくなることもあったのでしょう。
「ちびしかくちゃん」のストーリーは、かなり極端なブラックさ・意地の悪さ がでてきます。
少し距離をとって斜めの姿勢で読まないと、どっぷり読んだら気持ちがわるくなるかもしれません。
登場人物は
本音と建て前
それとなく人のせいにする
もっともらしく反論する
人が目につきます。
これまでの人生で、
真面目に努力をしてみたけれど、あまり評価をされなかった人
悔しい思いをした人
上司に頻繫に叱責されるので、うまくかわす方法を身に着けた人
をキャラクターとして連想してしまいました。
あなたが、仕事や人間関係で理不尽なことがあったときに、この「ちびしかくちゃん」を思い出すと、
「ああ あれと一緒」
「家族や友達に笑われたり責められた しかくちゃんと一緒」
と思うかもしれません。
日々、そんなブラックなことばかりではないですけれども。
大人の世界でのあるある が遠回しに描かれていると感じます。
俯瞰した向き合い方で、この本を読んで フッ と笑える余裕のある人になりたいです。
一部無料版もありますので、よかったら覗いてみてください。
くれぐれも、しかくちゃんに感情移入しないように。