京都の紅葉 静かな穴場としておススメ 光明院 

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朝晩の冷え込みが厳しい京都の紅葉は、それは素晴らしいですよね。
歩いていて感じるのですが、緑が多いので空気も綺麗です。

 京都の紅葉

さて、紅葉の名所は京都に沢山ありますが、どこへ行っても人が多くて。
ワサワサしています。
大きな荷物をガラガラ持った人や、自撮り棒を高く掲げて道いっぱいに広がって歩いている観光客。
大きな声で「○○ xx キャー  ガハハハッ」と聞こえてきます。
いいんですよ。それは自由ですから。
写真を撮ったら、景色半分、観光客が半分写ってしまったりするのもよくあることです。

古都の風情を味わいたいなら、人が少ない午前中の早い時間に活動するのも、もちろんのことですが。
ちょっと名所から10分歩いただけで、素晴らしい場所があるのが京都のニクイところです。

 

東福寺の紅葉

昨年の11月末は、京都の東福寺へ行きました。東福寺は、世界に知られた(大袈裟かな?)もみじの名所です。
秋になると、観光バスで、世界中から本当に沢山の観光客が訪れています。
東福寺の通天橋から望む、渓谷に広がる紅葉は迫力満点です。
「参りました」っていうくらい素晴らしいのです。

東福寺の塔頭 光明院

が、私的には、こじんまりとして静か~な光明院が好きです。
光明院は東福寺の 塔頭 です。
昨年東福寺を訪れた際、そのまま10分程歩いて、光明院へたどり着きました。そこは、大きな観光バスが来ることはありません。
私は何の知識もないまま、門の前の真っ赤な紅葉に導かれ境内へ入りました。
別名「苔の虹寺」とも称されています。

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  方丈の前に広がる池泉式の枯山水庭園

 
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光明をテーマに作庭されていて、大海を表す白砂に構成された三ヵ所の三尊石組から、仏の光のごとく斜線状に立石が並んでいるそうです。ちょっと写真ではわかりにくいですね。 
光明院の縁側に一人で座って、秋のポカポカした陽を浴びて、たぶん私は1時間くらい庭を眺めていたと思います。
庭を拝観しながら緋毛氈の上で、お茶とお菓子もいただけます。(お値段は500円くらいだったと記憶しております)
木々や苔、石等を見つめていたら、気持ちがスーッと落ち着いていきます。

心を透明にしたい方にお勧め

真っ赤な紅葉を眺めて、木々の匂いがする風を体に受け止めたら
喪失感 後悔 
悲しみや悔しさや地位や名誉や
そんなことどうでもよくなって。
  人は自然へと帰っていくのだ 
  人は自然の一部に過ぎない
と妙に感じてしまいました。

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昨年、悲しい出来事があった後に京都を訪れたのですが。
光明院を後にする頃には、気持ちが透明になっていました。

光明院を出て、駅に向かって歩いているときにお腹がすいてきて、地元の小さなお店でおはぎを購入しました。お店の方が
「お姉さん(お世辞)、いいこと教えてあげましょう。我が家の菩提寺の光明院が、実はこの辺りでは一番綺麗。」
と教えてくださいました。
「はい、おっしゃるとおりです」 と、笑顔になった私でした。