令和元年 の 御朱印 を奈良で頂きました。~御朱印ブームに思うこと~

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★浅草神社 参拝者のマナー違反が理由で、「三社祭」の特別御朱印の頒布を中止
★明治神宮で令和元年5月1日の御朱印を頂くために10時間待ち
などが、テレビやネットでニュースとなっております。
なんだか、御朱印 という言葉が、流行語のようになっていますね。

 目 次

 

御朱印の意味

御朱印は、元来 写経をおさめた証としてお寺よりいただいた受付印でした。
お寺とご本尊の名前を書いていただいて、お参りの日付を入れた紙に朱で押印してもらうことから、「御朱印」と呼ばれてきたようです。
つまり、御朱印はそれぞれの社寺の神仏と自分にご縁があって、参拝した証です。
それから、本人が亡くなった時に御朱印帳をお棺に入れることで、極楽浄土へ導いていただけると言われています。
そういう自分も、2年ほど前から、その土地の自然と調和した神社やお寺の厳かな空気にはまり、神社仏閣へ参拝するのが趣味となっています。
その際は、ほぼ御朱印を頂きます。
特にどの神様仏様を信じているということもなく、死後極楽へ行くためでもなく、ただ建築物や彫刻の素晴らしさに感嘆したり、心が落ち着くので参拝しています。
なあんて、言ってみたところで
令和元年を迎えて
妙に厳かな気持ちになって

やはり、日本の天皇制や始まりを感じるなら 奈良 でしょう
ということで、奈良へ参拝=御朱印を頂きにいきました。
自分も、流行に踊らされている愚かな一人です(笑)
奈良は、京都とはまた違います。
素朴で、実直で、広々としています。

奈良 興福寺へ

令和元年5月3日 奈良 興福寺へ行きました。
この日は、藤原不比等公1300年御遠忌法要が行われtていました。
不比等は、藤原鎌足の子で、平城京への遷都を進め、興福寺を創建した人物です。
午前11時でかなりの参拝客でした。
それでも敷地が広く、中金堂や五重塔は大きく素晴らしいものでした。

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            東金堂 と 五重塔


団体客が来る前にまずは、興福寺国宝館へ急ぎました。

鎌倉時代の木造金剛力士立像の迫力に胸がズキュンとなり、
奈良時代の阿修羅像の美しさにうっとり してから、
走って御朱印を頂きに、勧進所の行列に並びました。
興福寺の場合、中金堂や東金堂へ入るのも入場料が必要なため、南円堂は参拝したものの、あちらこちらの堂の中へは入りにくいものがあります。
で、ゴールデンウィークの真夏日のなか 興福寺の御朱印をいただこうと張り切って並んだのですが。
列は100人ほどだったので、30分~40分くらいでいただけると思ったら。
30分並んでも、列全体の4分の1も進まず。
自分が並んでいる間に、主人は無料特別公開の北円堂の中で、素晴らしい彫刻を見て、可愛らしい三重塔も見てきたとか。そこは、人が訪れずに、静かでいい場所だったそうです。
どうも周りの人の噂によると、興福寺は御朱印をいただけるまでに2時間はかかるようでした。
なぜ?
一人ひとり丁寧に書いて頂いているのでしょうか?
書いている人が少ない?
または一人が数種類の御朱印を頂いているから時間がかかるのか?
このままだと、興福寺で1日が終わりそうだったので、列から離れました。
せめて、書き置きの御朱印でもよいので、頂きたかったなあー。

  

 

大仏様のいらっしゃる東大寺へ

気を取り直して、お隣の東大寺へ。

お隣といっても、敷地がひろいのです。

興福寺を出て、南大門をくぐって大仏殿へたどりつくまでには、15分ほど歩きました。
大仏様に会いたいと世界中から大勢の観光客が来ていました。
が、大きいお寺なので、開放感があります。
それほど、混雑は気になりませんでした。

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    東大寺 大仏殿

大仏様を拝んで、次は御朱印。

なんと、東大寺 大仏殿の御朱印の待ち時間はほぼ無しでした。
大仏殿の御朱印の種類は1種類でした。
書いてくださる方は4人ほどいらっしゃいました。
私は、一番高齢の男性が味がありそうだったので、その方にお願いしました。
さらさらーと無言で書いてくださりました。

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        華厳
東大寺は華厳宗のお寺です。
待ち時間が無いのがありがたいです。

東大寺 手向山八幡宮

大仏殿を離れて若草山のほうへ、坂を登りました。
東大寺大仏殿建立の守護神を祀られた 手向山八幡宮 も静かな良い場所でした。
お参りをしたらすぐに、丁寧に御朱印を書いてくださいました。

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東大寺 二月堂

お水取りで有名な二月堂は大変気に入りました。

高台にあるので、開放的で、奈良が見渡せます。
回廊もとても風情がありました。
参拝してから、御朱印を頂きました。
御朱印授与の窓口が3か所ありまして、「どうぞ」と声をかけて頂いたお坊さんに、まずは、「南無観」のものを書いて頂きました。
それから、左端で御朱印を書いていらしゃった方をふと見たら、なんともいえず素晴らしい文字。
その日 1番左の場所で書いていらした方にお願いしたくて、御詠歌 をお願いしました。二月堂は、西国三十三所観音霊場の番外札所なので、御詠歌も頂けました。

  『ありがたやふしぎは一か二月堂
     わかさの水をむかへたもふぞ』

集中して、丁寧に流れるような美しい文字を書いてくださいました。

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書いてくださる方も、一人ひとりに集中して、心を込めて書いてくださるので、さぞかし 手も気持ちも疲れることと思います。
私に御詠歌を書いてくださった方は、
「この方を書いたら少し休みます。ごめんなさいね。」
とおっしゃて、私の分を書いたら、窓を閉められました。

神社やお寺によって、御朱印に書くものは決まっていますが、書かれる方が、女性か男性か またはその方の個性によって、筆の文字はぜんぜん変わってきますよね。
力強いものや 繊細なもの 教科書のような真面目な文字 芸術作品のようなものまであります。

 京都嵐山

5月4日は京都 嵐山へ行きました。
空へ真っ直ぐ伸びていく竹林は、気持ちよくて、タケノコも のこのこ生えていました。
生命力を感じます。

京都天竜寺の御朱印は、スタンプでしたが、丁寧にきれいに押してくださいました。

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混雑しているので、嵐山のお寺や神社の御朱印は、書き置きだったり。

スタンプだったり、するところもわりとありました。


確かに、目の前で書いて頂ける御朱印は、感動するし、思い出にも残ります。

厳かな気持ちになります。

しかし、2時間以上並ばないと頂けない御朱印は、なんだかな~。
また、限定御朱印をメルカリで購入するとなると、もう別の世界のものですね。

四国八十八ヶ所

因みに、知識が足りない私は、
平成31年4月29日に、足摺岬の 四国霊場第三十八番札所へお参りしました。
朝7時の時点で、お遍路さんが数人 ご本尊様の前で読経されていました。
自分はお参りをした後、御朱印帳に書いて頂きましたが、平成の日付はありませんでした。
四国八十八ヶ所の札所では、日付は記入しないそうです。

失礼いたしました。

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確かに周りの方は、御朱印帳ではなく、納経帳をもっていました。
御朱印帳でも問題はないようですが。
お遍路さんの祈りの姿・姿勢は、自分とは違うものです。

なんだか、自分のにわか度 浅はかさ を思い知った瞬間でした。