星空を見ているような、数百匹の蛍が点滅する圧巻の美しさ ~山口県長門湯本~
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山口県長門市 長門湯本温泉の温泉街の中を、音信川(おとずれがわ)という水が透明で風情のある川が流れています。
その音信川の上流にゲンジボタルの発生地があります。
コロナ禍の緊急事態宣言が解除されて、近隣県への移動が可能となり、私はゲンジボタルへ会いに行って参りました。
目 次
ゲンジボタル発生地
じつは、恥ずかしながら、実際蛍というものをまじまじと見たことがなかった自分です。
何だかお尻が光るのよね くらいのイメージで、旅館の優しい若旦那の運転で蛍の発生地へ連れて行っていただきました。
長門湯本温泉から車で5分も走ると、結構な山の中です。
蛍鑑賞のため、国道316号から旧道へ入ります。
真っ暗な闇のなか、道路を狸が歩いていました。!!
作り話ではありません。昔話でもなく、本当の出来事でした。
野生の狸は、かわいいようなこわいような。
そうこうして離合の難しい道をドライブしていくと、川の辺りを1つの光が動いていました。
「蛍ですね」と教えてもらいました。
それから5匹、10匹と舞い踊る光が増えていきました。
それから川沿いの道で車を降りたら・・・
もう絶景でした。
暗闇のなか、川の上を数百匹の蛍が同じ周期で点滅していました。
星空が手に届く場所にあるような感覚です。
自然がくれた最高の贅沢ですね。
うっとりする風景です。
わずか1㎝強の昆虫が発する光がこれほど明るく、大きいとは!!
皆さんにこの美しさを写真で伝えたいのですが・・・
通常のカメラや技術ではうまく映りません。
簡単にカメラやスマホで写真に撮れないところがまた、いいのかもしれませんね。
この絶景は、やはり肉眼で見ないと・・・ですね。
下の写真は、蛍をそーっと手の中に入れてスマホで撮影したものです。
次の瞬間蛍は川へ戻って行きました。
何と言っても、このような乱舞する蛍を鑑賞できたのはラッキーでした。
1年の中で何日、このような日があることか!?
川の流れの音、蛙の鳴き声をBGMにして、輝く光でした。
ゲンジボタルの光を鑑賞できる条件
ゲンジボタルの発光を鑑賞できるのは、5月末から6月半ばまでの川の近くです。
水が相当綺麗な川でないと幼虫が生きられません。
そのため、地元の皆さんがゲンジボタルの生息地を守ってくださっています。
それから、もちろんコンクリートで固められた場所より、草が生い茂っている河原です。蛍は昼間は草の藪の中でじっとしていて、暗くなると活発になります。
・昼に少し雨が降って湿気の多い夜
・風邪の弱い夜
・月も少し出ていた方がー
蛍は沢山飛ぶそうです。
教えていただいた話によると、夜10時を過ぎると蛍も光るのを一旦休憩するそうです。
光っているのは雄が多く、プロポーズしているとか。
蛍の種類
自分が幼いころ、周りが水田の道を車で通った時見た蛍の光はゲンジボタルよりもっと弱かった記憶があります。
種類の異なるヘイケボタルだったのでしょうか?
ゲンジボタルにヘイケボタル それからヒメボタル というのが日本では代表的なものらしいです。
名前がステキですね。
大切な場所
このような蛍の乱舞が見られる地域は、もはや少なくなりました。
この度連れて行ってもらったところも、地元の暗黙の了解で皆さん同じ方向に車を走らせてお互いに譲り合って駐車していました。
長門湯本温泉に宿泊して、旅館の方に蛍鑑賞を案内していただくのがベストだと思います。
自分は、「長門 ホテル原田」 にお世話になりました。
因みに数匹でしたら、温泉街の川でも光っている蛍を鑑賞できました。
それもまた、はかなげで可愛らしかったです。